「15の夜」by 尾崎豊

すでに15から10年も年をとってしまった.15のときの感情を歌い上げる尾崎豊.今感じることは,15のときとはもちろん違うが,この曲の歌詞を読んで考えることは多い.

心のひとつも解りあえない大人達をにらむ
そして仲間達は今夜家出の計画をたてる
とにかく もう 学校や家には帰りたくない
自分の存在が何なのかさえ 解らず震えている

「心のひとつも解りあえない」ことは,多々ある.にらむことはない.ただ,解ろうとする.すべてを知ることなどできない.ただ,少しでも理解したい.悪いところばかりでなく,良いところを.しかし,私のその小さな努力は,悉く打ち破られる.そして,無力さに気付き,何もできないことにただ悲しい.


「自分の存在が何なのか」.私は知らない.震えて手をこまねいていることはない.今はその存在の意味を探している.探して見つけられるのではという淡い期待を持てる場所が,私にはひとつだけある.それは,「仕事」.この社会に生まれ落ちて,私は常に社会を必要としてきた(望むと望まざるとにかかわらず).そして,ヒトも.

しかし,今度は私が「必要とされる存在になる」ことを目指している.そこに私の存在の意味を見い出せると思うから.それが,唯一目指せる場所が「仕事」である.ヒトは私を必要としない.しかし,社会のどこかで私が必要になる場所があってほしい.それが見つけられれば,私の一生の意味がある.