居合道

久しぶりに居合に参加する.基本の技を丁寧にゆっくりと練習する.剣術もゆっくりと技を確認する.9月に行った昇段試験の賞状をいただく.ちゃんとしたもので,これからも精進してより上達を目指したい.

今日は,よい言葉を教えてもらった.それは,「上虚下実」(じょうきょかじつ)という.意味は,上の剣の動きや腕のさばきは,「虚」であり,「実」は下肢であるということ.つまり,腰や体の捌きが技の切れや刃筋を通すためにもっとも大切である.

「上虚下実」の意味を聴きながら,人としての有り方も同じだなぁと考えていた.「いくらうわべをつくろっても,性格や人に対する触れ方に実がなければ,すべてが虚になるのである」.たとえ人当たりがよくても,人とじっくり付き合うことができなくては.たとえ立派なことをいえたとしても,それを自ら実践できなくては.どちらも虚になる.私は,虚ではなく,実を持ちたい.居合も人間にも.