製品事故の対応が変わってきた

過去に、Palomaの湯沸かし器、松下のストーブなど製品事故により、リコールといった対応が取られてきた。しかし、少し対応が変わってきたようだ。経済産業省関連のNITE(製品評価技術基盤機構)が、異音や異臭のする古い扇風機やエアコンは廃棄するようにという発表を出したのである。15年以上も使われてきた扇風機やエアコンでは経年劣化があるので、発火する恐れがあるということである。

http://www.nite.go.jp/jiko/press/prs100809.pdf

経年劣化でもリコールで対応してきた側面があったが、メーカーの体力的にももはや難しくなってきたのだろう。世間では、日本の製品は品質が高く壊れないとして、壊れるまで使われてきた。これ自体はとてもいいことだと思うのだが、「あまりメンテナンスに注意が払われていなかったのではないか」、「マーケティングで言うところの計画的陳腐化が図られていなかったのではないか」と思う。

中古品が海外に流れている。海外では、もっと古いものや荒い使われ方がしているであろう。そういった製品が発火事故などを海外で起こす可能性もある。その結果、日本の製品を不安に思われないか心配である。中古品が行く海外は、発展途上国が多く、これからの消費者になってもらえる可能性のある人たちなのだから。