大河ドラマ「功名が辻」第2,3回

ここ最近は面白くなく見ていなかったが,今年は配役もよさそうなので見ようという気になった.

今年の大河ドラマは,司馬遼太郎の同名小説をドラマ化している.主人公は,千代といい山内一豊の妻.良妻賢母で有名である.一豊は千代のおかげで出世できたと専ら奥さんが褒められて,旦那は形無しである.江戸時代には,幕末まで土佐藩を治める.ドラマのほうだが,突っ込んでみよう!

(1)千代の幼少時代は永井杏という子役がやっている.永井杏さんは,女王の教室やにこにこ日記,瑠璃の島に出ていた.それから数年経った設定で,仲間由紀恵さんに交代.数年で劇的変化じゃないか..女優としては13歳→26歳.そらちょっと無理が…

(2)仲間由紀恵の乗馬…他のブログでも突っ込まれていたが,乗り方おかしくないですか?

(3)ここ数年,若いアイドルなどを起用した結果,質が落ちたと評判が悪かった.そのためか今回はかなり年齢のある俳優さんが多い.藤吉郎と寧々,ちょっと年行き過ぎてませんか?信長も濃の方も市姫もみんな年いきすぎですよ...

(4)寧々を浅野ゆう子さんがやっているが,前の大河ドラマ「秀吉」に出ていた沢口靖子のイメージが強くて違和感がw
寧々をもう少しきりっとした風に演じてほしいです.藤吉郎を色々翻弄してほしかったが,すでに結婚してしまった.

(5)(4)もつながるが,時代の流れがあっさり.あっという間に藤吉郎が結婚し,墨俣城ができる.結婚にいたるまでの藤吉郎の涙ぐましい努力とか,墨俣城築城の策略のうまさとか面白いだけどなぁ...ここらへんは山内一豊は時代の表にでてこないので仕方ないですがね.

(6)出ている俳優さんの今までの強烈なイメージが外れない(笑)
津川雅彦さん…大河出すぎです.特に徳川家康のイメージが残る.もしくは,サラリーマン金太郎での社長とかw.
武田鉄矢さん…いわずと知れた金八先生
浅野ゆう子さん…大奥.
舘ひろしさん…信長がかなり進歩的だったとはいえ,まさかピストル持ち出しませんよね?
仲間由紀恵さん…TRICKみたいにマジックやってくれませんかね?w
多岐川裕美さん…鬼平犯科帳鬼平の妻・久栄.

そんだけ突っ込むなら何で見るんじゃ!って言われると,いいところもあるからです.
(1)時代考証小和田哲男先生.中学時代から知ってますが,この先生のトークは興味をひきつけてくれます.戦国時代を研究されているから,かなり期待できます.一つ疑問を感じましたが…その疑問はまた後で書きまする.

(2)上川隆也さん,香川照之さん,多岐川裕美さんetcなど,好きな俳優さんが出ているから.

疑問というのは,墨俣城が3日で完成していますが,それについて.材料をいかだで流すのはいいのです.しかし,そのいかだを嵐に乗じて流したと以前に読んだ本にはあったけれども,大河では晴れていた.学説変わったのかな?
そして塀も壁もできちゃってますが,当初は紙を張ってさもできたように繕ったと読んだ.だから,一晩のうちに城が出現して,美濃勢は大いに浮き足だったそうである(本当はもう少しかかっただろうけど).小和田先生だから大丈夫だと思いたいが,時代考証ってどこまで脚本に口を出せるのでしょうね.

ちなみに,ドラマ中では藤吉郎がさも墨俣築城を考え付いたように描かれていたが,あれはうそです.それまでに,信長が命じて2度築城をやっているが,いずれも失敗.そこで,自分がやりたい!と名乗り出たのです.当時の藤吉郎の身分は,台所奉行だったはず.なので武将らしいことをしたいと言って名乗り出たようです.

さて墨俣築城の疑問について,少し面白き記事を見つけた.

http://allabout.co.jp/career/corporateit/closeup/CU20020422A/index.htm

現代の会社におけるIT活用と墨俣築城を結びつけて述べているところが面白い.何もITの考え方に難しそうな略語つけているけれど,根本的な考え方は昔と何も変わっていないですね.だから歴史って楽しい.現代が進んでいるなんて幻想だということがよくわかるから.