スキー(ボーイスカウト)

18日
日の出(0640)よりずいぶん前に起きて集合場所へ.そのため,途中で寝る.3時間ほどで奥息吹に到着.宿に荷物を置いて早速セレモニー.進行役を務める.一部大事な人の挨拶を飛ばしてしまうという失敗をしたが,それ以外は滞りなく進行(できたはず).ゲレンデへ.スカウトには,2人以上ですべるように指示.しかし,早速いうことを聞かないスカウトがいる(-.-;「滑れるから大丈夫」といっているが,大丈夫かどうかなんて分からない.1人で滑っていて遭難したり,怪我をしたときに連絡や人を呼んでくれる人がいることが必要なための指示なんだけどな...たとえ一人で危険なく滑れるとしても,他のスキーヤーが衝突してきたことによって大怪我をし意識をなくしてこちらと連絡が取れない状況というのも考えての指示である.子供にここまで理解しろというのは無理だろうが,きちんと指示を聞けと強く思う.従って,昼食後に再度強く指示.「守れないなら,滑らせないぞ」とまでいうておく.


大人はどうしているかというと,スカウトをそれとなく見回りながら滑走.時折,無線で連絡を取る.ゲレンデの一部では競技をやっており,そちらでも利用しているのか何度か混信がある.


夕方は時間通りスカウトも集合できて民宿へ帰る.さっぱりしてから夕食へ.夕食は山の幸.なべは,猪鍋.強いくせがなく食べやすい.それ以外にも山菜のおひたしなどあり.美味い!お茶は,どうも薬草入りのようで普通とは味が違う.


夕食後は訓練.私は救急法の指導を行う.三角巾の基本的な使い方を指導.とりあえずそれとなく使えるようになった.止血法や副木による骨折の応急処置などもしたかったが時間がないので断念.その後はロープワーク.以前にやったときにはできたはずなのにできないスカウトも...再び覚えてもらう.


このあと,スカウトから班長・次長とリーダーの集まった会議(GB会議).京の反省や明日の活動予定の連絡を行う.反省点について,他のリーダーの部分とも重なる部分があったが私から7つ伝える.
1.ゲレンデでは2人以上で必ず行動するように指示したが守れていない
2.夕食後の片付けができていない.自らきちんとせよ
3.風呂場がちらかっていた
4.リーダーの指示を聞かずふざげすぎ.あくまでもボーイスカウト活動だから,メリハリをつけよ
5.セレモニーの集合が遅い.並ぶ順番などは予め決めておけ
6.班行動を心がけよ.班長・次長がきちんと下の面倒・指示だしを行うこと
7.おかしを買うのは自由と思っているかもしれないが,下のスカウトもいるのだから場を考えて買え.


伝えたもののメモを取る気配なし...隊長が「これだけリーダーがいってくれてはるのメモもとらんで,覚えてるのか?」と尋ねる.「ためしにいうてみろ」と言われて,はたと気づくスカウト.なんだか毎回同じ繰り返し・・・同じような注意をして,メモせず,「メモしろ」と言われ,あわててメモする.さらに途中から壁によりかかり,足を投げだすスカウト.「それが会議にでる態度か?」というておく.


2200スカウト就寝.リーダーは,他の隊も交えて会議兼飲み会へ.スカウトの隣の部屋(間仕切りは簡単なアコーディオンカーテン…)なので,最初小さな声だったが酒が入ると大きな声になる大人たち...夜も山の幸♪日本酒に岩魚と笹の葉をつけた岩魚酒.んーなんとも岩魚とササの香りが入って美味い!さらに,岩魚をじっくりと醤油,みりんなどで煮た煮しめ.骨や頭までそのまま食べられる.かなり,美味い!!蕗や,蕗のトウの和え物も美味.岩魚酒だけでなく高そうな日本酒まで出る.リーダーの夜の会議は,色々珍しいものが出てくるので楽しい.日付が変わる前に解散.即効就寝.まじで眠かった.


翌朝は0630起床.朝食もやはり山の幸あり.あけびの蔓という,かなり珍しいものまで食べられる.歯ごたえがあっておいしい.朝のセレモニーも進行役.セレモニー最後にスカウツオウンをする.スカウツオウン(scouts own)とは,もともと「スカウト自身のためのもの」という意味だが,主に宗教的あるいは宗教まで行かないまでも道徳心や感謝の心を考える場である.今回は,「伊吹山という山,雪,風などに日本人は昔から神を感じてきた.その神々のおかげで我々は今回楽しいスキーができている.その神々に感謝の心を捧げよう」と話して,黙想をする.前日の会議で,私が言い出した.昔はよくやっていたが,最近はやる機会も少ないし,このような話をできるリーダーが少ないようである.私は宗教に関する章をとっており神に関する話はできるので,これからも機会があればやりたい.


午前中はスキー.午前中は,スカウトの監督は他のリーダーに任せて,小学生年代の指導にまわる.指導はそちらの隊のリーダーさんがやっているのでそのサポート.今ひとつスカウトがリーダーの指示を聞いていない様子.リーダーも最初から聞かないことを前提にやっている.ちゃんと聞くようにさせたほうがいいんじゃないかと思う.なまじっか微妙にスキーを知っているためか,自分の知っている方法でやろうとしている部分もあり,それに注意をうながせていないようである.といってサポートできたのでどこまでやっていいのかわからない.といって,生兵法は何とやらになりそうなので,問題ありそうな子供にマンツーマンで指導.話し聞いていない子に,「聞きなさい」ときっちりと言って聞かせる.聞かないでやって失敗したら,「とりあえず見本見せるからみなさい」といい,見本どおりにさせて上手くいったら「ようできた!聞いたとおりにやったらうまくいったやろ.ちゃんと聞いてやりや」というておく.かなり,全体のペーストは別の状態になったが,まぁそれも仕方ないだろう.とても全員には無理だったけど,3人くらいには深く関われたと思う.これで,多少でもリーダーの指示を聞けるようになってくれればいいな.


昼食をはさみ,さらにスキー.上級者コースの未整地(いわゆる,こぶ)に挑戦.一緒に行った奴曰く,「下からみてるとどんくさかったで」.そういった彼は早々に諦めて下山してました.どんくさくてええねん!なんとなく,自信ついたから.とりあえずこけながらも最後はなんとなく上手い具合に滑れるようになった.1400頃に切り上げて民宿に引き上げる.セレモニー.宿の方にもきていただいてお礼をみんなで言った後,伊吹山にもお礼を言う.


2日間大変なこともあったけど,自分のスキーも楽しめた.みなさん,おつかれさまでした!