桜見るはずだったけど…

前日は引越しで不足のものを最終確認しておこうと思っていたが,結局特になかった.そこで,結構急に「桜みようぜ」と長い間あっていなかった友人を呼び出す.気安く乗ってくれた友人.ありがとう!開花予想日は28日であり,もうちらほら咲いているかと思っていましたが,ここ数日の寒さのせいか桜はほとんど咲いておらず.さらに今日は雨.風は強い.私は薄着…寒すぎて,途中に眠気まで襲ってきましたよ.「永遠の眠り?」とつっこまれました.


事前に調べておくと,知恩院で満開と書いてあるページが.「??」そんなわけないだろうと,他のページを見ると,「つぼみ」となっている.どうなってるんだ.まぁ怪しそうなので行かないことにする.高台寺は五分咲きとなっていたので,チョイス.まぁぼちぼち咲いておる.庭にある2本の桜の色が違い,そのコントラストが楽しい.となりの観音像のところへいくと,外から境内にきれいに咲いている梅と桜が見える.なぜここの桜は満開に近いの?と思った.石塀小路を抜けて,先斗町で昼食.伏見稲荷へいってみたいということなので,行くことにする.その前に,私の願いで養源院へ寄る.


養源院は,東山七条の近くで,三十三間堂の東側にある.ここは,血天井で有名である.豊臣秀吉亡き後,徳川家康伏見城で政治を行った.その際に,上杉征伐と称して北陸へ出陣する.このときに伏見城留守居となった鳥居元忠.その手薄になった伏見城石田三成は以下の者たちに攻められ,非常な抵抗の末,300余名が切腹した.この切腹した武士の血がしみこんだ廊下の板が,この寺の天井板として用いられている.おばさんが,これが鳥居元忠の頭,肩,足,手と丁寧に説明してくれる.手形や足跡が明瞭に残っていることに,驚きを感じる.おばさんの説明では,しばらくは敵勢(石田勢)が伏見城を占拠していて,死体がそのままにされていたせいで,血や脂がしみこんでしまい,洗ってもとれなくなったとのこと.この洗っても削ってもとれない血糊に,日本人は怨念や無念の深さを感じる.こういう考え方は,私はよいと思う.見学コースのすぐ横に,普通に段ボール箱や提灯が積んであったり,ソファーが置いてあったりする.ここって一応国宝の杉戸絵があるくらいのお寺です.納戸くらいあるでしょうに・・・


そして,ここでじっくり鑑賞した後,伏見稲荷へ.おもかる石を持ってみる.友人談「重い!」.かなりな願い事をしたんでしょうか.私もやることに,私はシャイなので,願い事は伏せさせていただきます.結果は,持ち上がったがやや重く感じる.このあと夕方まで遊んで解散.関東へおこしやすーと宣伝しておく.関東では,この友人のような大阪人のナイスなつっこみやツボになかなかめぐり合えない気がするのがつらいところですが,がんばります.