赤い皇帝引退

昨日は比較的早い時間に始まったF1の放送.その最後に,ミハエル・シューマッハフェラーリ)の会見があった.レースの成績も1位とすばらしい中で,引退宣言した.彼のすばらしい走りを見られるのも今年が最後.そしてその最後のレースを鈴鹿で今年は見ることができる.鈴鹿でのF1のレース自体も今年で最後(あるいはしばらくない).来年からは富士スピードウェイになる.


思えば,F1をよく見るようになったのは2年位前から,それまではちょろっとみたことはあっても夜中の放送でゆっくりみることはなかった.そのころにはミハエル・シューマッハの走りを邪魔する選手はいなかった.ぶっちぎりだった.そして去年.アロンソルノー)の存在が光り,なかなか面白いレースもあった.ここで,アロンソの強さにミハエルが引退するんじゃないか?という憶測も飛んでいたが,今年も参戦することになった.そして,今年の中盤からは去年とは違って,強いミハエルがみれていた.そのため,引退は残念である.


引退会見のときの放送を見ていて感じたことは,ミハエルの顔が晴れ晴れとしていてとても格好よかったことだ.以前に見たときは,勝負師であり,少しせこいことをしてでも勝ってやるというずる賢さ,プライドの高さを感じさせる不遜な色を感じた.しかし,今回はそれらがストンとなくなっているようで,すがすがしい様子だった.会見でも,家族,友人,ピットクルー,開発者,チームメイトへの感謝をのべるなど,仲間への気遣いを見せていた.会見をみて,やはり皇帝と言われるだけの価値のある人だなぁと感じた.


私もいつか,虚栄心,闘争心,エゴ,プライドを超えて等身大の自分を見つめることのできる人物になりたいものである.それには,まだまだ仕事をして磨いていく必要がかなりある.