「歴史探索入門」,小和田哲男,角川書店

歴史探索入門  史跡・文書の新発見 (角川選書)
続いて読んだ小和田さんの著書.今度は,小和田さんが学者としてどのように歴史を探索されているかを述べた著書.フィールドワークに重きをおいておられる様子がよくわかった.今の地名がなぜこのようになったのか,という話は面白かった.昔から呼ばれているため,なぜかなど誰もわからないと思うはずである.しかし,丹念に昔の地図を読んだり,お年寄りに話を聞いていくと,断片的にわかり始める.そして,ここだ!というところに辿りついたときの快感がよくわかった.自分がしているわけではないが,小和田さんがパズルのピースを集めて,なるほど!っと感じられた様子が良くわかり,共感できた.