「かかと」、木村多江、講談社

かかと

女優・木村多江さんの始めてのエッセイ。自分のダメップリ、普段の悩みや苛立ちが赤裸々に書かれている。女性はきっと共感できるところが多いと思う。僕は男性だけれど、同じヒトとしてとても共感できるし、確かにこんなコンプレックス持つなぁと、有名人でも一緒なんだと改めて思った。

木村多江さんはとてもきれいな女優さんだし、ドラマで拝見するときの、深い雰囲気がとても好きだ。台詞やその演技だけでなく、何かその裏の、あるいは演じている役の生い立ちのようなものを、うまく表現できないが、演じている中に表現されているように思う。

本人のエッセイを読むと、女性として女優としても駄目だと書かれている。たとえば、私が女優?優れた女優と書くけど、どこが?というコメント。演技も、体当たりだと書かれていた。体当たりに至るまでには役のことをいろいろ考え、もがいておられるからこそ、本番で体当たりで演技してもすばらしいのだと思う。僕は仕事でプレゼンをするけれど、いろいろ考えても僕も最後はぶっつけ本番だから。

これからも頑張っていただきたい。応援しています。