「プラネタリウムのふたご」、いしいしんじ、講談社

プラネタリウムのふたご (講談社文庫) 久しぶりに面白い小説に出会った。展開が読めないというか、不思議な感覚を持った。霞がよくかかる村のプラネタリウムに双子が捨てられた。その名は、捨てられたときに投影していた彗星の名から、ペンテル、タットルと名づけられた。タットルは郵便配達員になり、ペンテルは誤って乗った手品の一座のトラックでそのままほかの国へ行き手品師へ。
最後は、ペンテルが亡くなる。なぜ?というところの描き方がじわじわとやってくる。一度読んだだけではその流れがまだよくわかっていない。なぜ、ペンテルは死ぬのか、また読んでみたい。