「世界がキューバ医療を手本にするわけ」、吉田太郎、築地書館

世界がキューバ医療を手本にするわけ 医療に関する行政や経営のあり方に興味があり、「キューバ?」という点に興味を持ち、買った本。長らく積読の状態にあったけれど、読みました。

面白いし、すらすら読めました。キューバといわれると南米で社会主義、経済封鎖で貧しい国、革命家ゲバラの母国というくらいのことしか知らなかったですが、驚きました。これほどに社会福祉に力をいれ、社会主義としての本来の良さが発揮されている国だと思います。

日本と国交があるということも驚きました。アメリカは当然ですが、国交を持たず経済封鎖を続けていますが、日本がアメリカに追随していない例としてはいいと思いました(アメリカがすべて正しいわけじゃない)。

日本の社会福祉政策、とくに国民皆保険制度は考え方自体はいいと思うのですが、実地で十分に機能していない、機能疲労を起こしていると思います。その点でキューバは十分に機能しているようで、その点で日本出考える上でも参考になると思いました。