「日本の医療崩壊を救う「地域医療経営」―ニュージーランドの医療革命に学ぶ」、永野和雄、家村均、税務経理協会

日本の医療崩壊を救う「地域医療経営」―ニュージーランドの医療革命に学ぶ
ニュージーランドを中心としながらも、アメリカやドイツなど医療の改革が進む事例を載せながら、日本の医療のあり方、特にゴーイングコンサーンを目指した医療経営について書かれていてとても興味深い。

民主党の新成長戦略に、「医療分野におけるICT活用」も含まれている。2012年度までに一定の成果を出すことになっているが、医療自体の改革ではなく、あくまでも手段としてICTを活用することに重きが置かれているように思える。

それよりは、少子高齢化社会が進み医療費が増加することは、すぐには解決できない。そのなかで、医療費の伸びを如何に少なくし、医療を遍く提供できる体制にするか、もっと考える必要があると思った。