「夜は短し歩けよ乙女」、森見登美彦、角川書店

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)
京都を舞台にした小説。木屋町先斗町四条河原町、阪急百貨店、東一条通百万遍元田中、本部構内・・・懐かしい地名がたくさん出てくる。主人公である「先輩」、「黒髪の乙女」の恋のお話である。最初は、二人が所属するサークルの先輩の結婚式を舞台に始まる。そこで、「先輩」は前から気になる「黒髪の乙女」に出会い、声をかけたいがかけられない。そのうち、様々な人との出会いを通して、二人の間は知らない間に近づいていく。

一気に読めた。二人のシーンが変わる変わる書かれている。最初、通勤で途中で途切れ途切れ読むと一瞬わからないようにもなったが、「先輩」が通常語、「黒髪の乙女」が丁寧語で書かれているのですぐに慣れて、わかりやすい。

この中で広げられるファンタジーの発想力にすっかりはまった。