「明日この手を話しても」、桂望実、新潮社

明日この手を放しても (新潮文庫)
もともと中の良くない兄妹。しかし妹の凛子が病気で目が見えなくなり、母が事故で死に、父が失踪して二人きりになったことから、少しずつ二人の関係が変わり始める。兄が少しずつ妹に気を使い、妹も兄を少し見直していく。二人の関係が変わっていくところがよく、最後の「子どもの喧嘩みたい」に至る部分に気持ち動かされた。