「江戸三○○藩 バカ殿と名君」,八幡和郎,光文社

江戸三○○藩 バカ殿と名君 うちの殿さまは偉かった? (光文社新書)
江戸時代には日本全国に300藩もの藩があり,そこにはそれぞれ殿様がいた.彼らは,名君と呼ばれるものからバカ殿と呼ばれるものまでいた.しかし,本当に彼らは名君・バカ殿だったのか?それを各藩の歴代当主からだいたい一人ずつについて検討している.実は,名君と誉れ高い保科正之はあまりそうではなく,むしろ混乱を生じさせたり幕府の財務状況を急激に悪化させた張本人であることが述べられていて,色々な視点からの考察は楽しい.そして,どこにどんな藩があったのかを知ることもできてよい.