「武士道」,新渡戸稲造,三笠書房

武士道
日本の武士(もののふ)がいかに生きるということを真剣にとらえているのか,西洋の騎士道と比べながらも,日本独特の考えを伝えようとしたことがよくわかる.切腹や殉死・仇討ち,西洋人には犬死や野蛮だと言われがちなこれらの様々な武士の所作を,名誉や義によるものであると説く.つまるところ,生きることを大切にしていると述べている.勇,仁,礼,誠,名誉を重んじる武士を,うまく述べた本だと思う.