「リーダーの心得ハンドブック」,佐藤梯二郎,PHP研究所

リーダーの心得ハンドブック
多くの経営者が遺した,経営に関する言葉を集めた書.松下幸之助を多く取りあげている.さすがPHP.残念ながら,弊社の歴代社長は一人も取り上げられていなかった.バランスよく,経営者としての心構えを表現されていた.端的に述べられた文章もあれば,少し長いけれど具体的にかかれたものもあり,参考になった.


今は経営者になるためというよりも,組織でより価値を発揮する上で,これからどんどん入ってくる後輩との関係を考える上でとても参考になった.私にとっても,すぐ上の先輩は見習うところが多く,かつ一緒に考え議論をしてモノを作り上げていく仲間と考えている.だから,後輩に見られても恥ずかしくないよう,これを参考にしていきたい.そして,ここで述べられた心得をひとつずつ具現化して,より広い分野に仕事の幅を広げていきたい.


いくつか気になった言葉を書いておく.
「10人のうち1人しか世の中の変化に気がつかないときに,それを感じ取れる1人にならなければ経営者は務まらない.そのためには,まず現場をよく知っておかなければいけない.」(資生堂元社長・山本吉兵衛)

「問題をたえず追求する人間にあっては,オフ・ビジネスのときにヒラメキを見いたす例が多い.」(龍角散元会長・藤井康夫)

これを書いて思い出した.最近もそういったことが僕自身にあった.お客様がシステムで管理したいと言っているものがある.なかなかいい案が浮かんでいなかったが,この間,家でぼーっとしているときにふと思いつき,その思いつきを携帯から会社のメールに送っておいた.そして,会社で続きを考えて見るとなかなかいいかもと思い,すぐに資料にまとめて見た.このあと,社内で議論してお客さんにだしていければと思う.じっと考えていると浮かばなくても,少し離れたなんでもないときに思いつく.ただ,すぐ忘れちゃうので,メールで送っておく.折角の思いつき,無駄にはできません.
こう書くと,四六時中考えているようにも見えるが,普段はぐーたらですから・・・連休なのに寝てばかりだし...