「ファシリテーション入門」,堀公俊,日本経済新聞社

ファシリテーション入門 (日経文庫)
会議のうまい進め方に悩む日々である.話が発散することや,怒り出して感情的になる人の多い打ち合わせにでることが多い.しかし,打ち合わせをしているのだから,一定の成果がなければ意味がない.どうすれば,うまく話を引き出して,結論を導くか,それを学びたいと思い読み始めた.

会議の目的別に,その進め方をまとめられていて読み易かった.
ファシリテーターに必要な4つのスキルとして次のものが挙げられていた.
・場のデザインのスキル
・対人関係のスキル
・構造化のスキル
・合意形成のスキル

場のデザインは,その打ち合わせの目的を明らかにして共有できる形にすること,さらに参加者の意識を目的に向かわせるようにすることが大切である.つぎに,対人関係は,まずは発散が必要である.各自が自由に思いを語れるように,しっかりとメッセージを受け止めて,真の伝えたいことを引き出していくことである.次は,発散された数々の意見を,構造化して収束させていく.ここで,ロジカルシンキングのようなスキルが役立つと思う.
最後に,構造化された意見から,合意を形成していく.ここで多くのコンフリクトが生まれ,それを纏め上げていくことがファシリテーターの腕の見せ所だと述べている.

最後のまとめ上げが難しいと思う.特に怒声が飛び交う打ち合わせが多いから,より難しい.逆に,そういった打ち合わせに参加できていることを,いい経験としてほかの人がどのように解決しているか,学びたい.特に,打ち合わせがうまくかみ合わず進んでいない状況のため,部長がでてくるようになった.そのおかげで,亀のようではあるが,話がまとまりつつある.やや強引とも取れる方法で,部長は決めている.やり手の部長でも,やりにくそうであるが・・・