「永遠の0」、百田尚樹、講談社

永遠の0 (講談社文庫)
太平洋戦争で特攻で亡くなった祖父(宮部久蔵)を、孫の姉弟が元兵士達のもとを訪ねながら、聞いていく。祖父の周りの人々がどのようにつらい気持ちや決断をしながら戦時中や戦後を生きたか、息詰まるものがある。その中から、宮部少尉の話も出てくる。ほとんどの兵士が命を捨ててというときに、命を大切にする「卑怯者」あるいは、命の大切さを教えてくれ人として接してくれることに対する感謝、一流の戦闘機乗りとしての憧れ。。。人により様々な思いが思い出されてくる。最後まで息を詰まらせながら、真剣に読み、悲しい思いを感じる物語。