「ゴードン・スミスの見た明治の日本」、伊井春樹、角川学芸出版

ゴードン・スミスの見た明治の日本 日露戦争と大和魂 (角川選書)
明治時代、そして日露戦争(1904〜1905年)前後に日本にいたイギリス人、ゴードン・スミス氏が残した日記をもとに書かれている。当時の日本の新聞記事や親しい日本人からもらったものが大切に保管されていて、当時の様子を知るうえで非常に面白かった。

スミス氏が日本人がお祭りでも酔っ払って迷惑をかける人がおらず、節度あり礼儀正しいと評価していることが日本人としてはうれしい。そして、今の日本を思い返すと寂しい気持ちになる。当時の日本人は、そんなに礼節ある人ばかりだったのか。美化されているようにも思える。