「明治日本見聞録」、エセル・ハワード、講談社

明治日本見聞録 (講談社学術文庫)
明治時代に女性一人で言葉もわからない日本へ来たとき、さぞかし不安であったろう。イギリス人としての視点から、日本の良いところ悪いところ(違和感を感じるところ)を率直に書かれていることが面白い。当時の日本と変わらない点、変わった点を日本人として知り、日本の風俗が変わってきたことを知ることができて面白かった。基本的には日本の自然を大切にする点、子どもが素直である点、子ども大切にする点、礼儀正しい点、怠けているように見えて仕事が早い点、など数多く褒めている。一方で、韓国や中国へ行ったときに、自然の雄大さを称える一方、現地の風俗がまた日本と異なり、街が汚ない点や荒っぽい仕事の仕方(人力車の運転が荒いと驚いている)に辟易している。