華頂山知恩院,浄土宗総本山

鎌倉時代法然上人が居住し,お念仏の教えを説かれた場所です.江戸時代,1639(寛永16)年に徳川家光が御影堂(本堂)を,1621(元和7)年に徳川秀忠が三門を建立し,現在の寺域が形づくられました.全国に7000余の寺院,600万余の檀信徒を擁する浄土宗の総本山です.
(知恩院パンフレットより)

浄土宗といえば,鎌倉六宗の一つとして頓に有名である.三門と御影堂は国宝に指定されている.山門は,高さが24mもあり,木造の門としては世界最大の規模である.三門は山門とも書くが,あえて三門とかくのは,「空・無相・無作(むさ)」という3つの教えを表すためである.


御影堂は,鴬張りや,忘れ傘,屋根に残された2枚の瓦など面白い見ものがある.それ以外にも,七不思議として数々の不思議を伝えるものがある.

三門は時期を限定して特別公開しているので,いつか是非みたい.景色も良いはずである.御影堂は自由に入ることができる.一歩はいれば,そこは仏様がおられ,僧侶の方や熱心な信徒のかたが祈りをささげている.その透徹な空気の中で,私も合掌.


さらに奥に庭園があり,有料で拝観できる.方丈などには入ることができないが,その庭園内の小高い山を登ると,山亭といって京都を一望できる庭園がある.丁度白梅が咲いており美しかった.しばし京都を見下ろしながら梅をめでる.


この奥の墓地には,数奇な運命を辿った女性,千姫の墓がある.