青連院,天台宗門跡(粟田御所)

天台宗の門跡寺で,代々入道親王摂関家の子弟が継承し,天台座主となった.法然を庇護し親鸞の師であった慈円(慈鎮和尚,藤原忠道の子,1155〜1225)や,お家流の書道を大成された尊円親王(伏見天皇の皇子,1298〜1356),維新史上著名な青連院宮尊融親王即ち後の久邇宮朝彦親王(伏見宮邦家親王王子,1824〜1891)は当院の門主(もんす)である.後桜町上皇天明の皇居炎上後仮仙洞として当院を御使用になり,庭中の好文亭は御学問所となった.明治元年10月明治天皇の初めての江戸行幸の時には,京都御所御出発後最初の御小休所(おこやすみじょ)が当院で,宸殿に玉座が設けられた.その後の変革期に宸殿大玄関付近は京都府立療病院・医学校にあてられ明治13年まで続いた.(以下略,青蓮院チケットより)

書道で有名な青連院流である.一度行ってみたかったが,ようやくいくことができた.ここには青不動でも有名である.他に不動明王として有名なものに赤不動や黄不動がある.


ここは,女性に人気のある寺である.宸殿前の庭園は苔がよい具合に生えておりとてもきれいである.ここでは,来週から始まる夜間配管のためのライトアップの準備がなされているようであった.ちいさな電球を苔の間に一つずつ丁寧にうずめている.


ここの梵鐘は自由につくことができる.鐘を突くと,楽しい気分になった.門を入った場所に,飲料水と書かれた札のかかった蛇口がある.この辺を散策したときにのどを潤すのにちょうどよいかもしれない.もちろん,そこは観光地のこと,その門前の駐車場に自販機が並んでいた.