「セブンイレブンの奥義」,田中陽,日本経済新聞社

セブン‐イレブン覇者の奥義
セブンイレブンが今までどのようにしてコンビニを日本に根付かせ,そしてSCMを改革してきたのかよくわかった.どれも当たり前のように思えるが,それを出した当時は画期的だったようだ.例えば他社の製品を一度に同じトラックで運ぶ.なんでも最盛期には一日40台以上のトラックが一つの店に行っていたらしい.おきゃくの対応ができないから大変だったようだ.今では一日5台前後というから全然違う.
おにぎりなどの生鮮食品も品質を上げないと買ってくれない.アメリカなら多少悪くても買ってくれるが日本ではそうはいかない.この本でも書いてあるが「アメリカのセブンイレブンからもらったのは名前だけだ」ということである.それ以外は全くといってよいほど日本人にあわせようとしている.そして今,アメリカの親会社が日本のセブンイレブンの傘下に入り親子が逆転している.アメリカのセブンイレブンは再び力を取り戻せるのか?日本のサービスの高さを世界に広められるよい機会だと思うので,ぜひがんばってほしい.