「時間に強い人が成功する」,中谷彰宏,PHP研究所

時間に強い人が成功する―「忙しい」が「楽しい」に変わる50の方法 (PHP文庫)

某研修で使われた本であるが,改めて目を通して見る.時間を有効に使うために,一見面倒でむしろ時間がかかると感じるものの,本当はやったほうがよいことや,物の本によく書かれているような内容まで,幅広く書かれている.裏表紙のコメントを抜粋しておく.

決断が早い,段取りがうまい,いらいらしない,あわてない.そんな"時間の達人"になろう!(1)時間を人にあげる.(2)時間に気配りをする.(3)忙しさを楽しむ.・・・「1日中がんばるのをやめよう」「急ぐ時ほどゆっくり呼吸しよう」「FAXをたくさん送るときは,最終ページから送信」「急なデートができる隠し時間を持とう」・・・

ひとつ早速実践して見たので紹介したい.それは,FAXについて.中谷氏はこう説く.相手のことを考えれば,FAXで送るメッセージ中に,FAXの枚数,こちらの電話番号やFAX番号を書いておくのが良い.なぜなら,枚数がわかればどれだけあるのかすぐにわかる,FAX番号があればいちいち番号を調べずとも折り返しの連絡ができるということである.機種によれば番号が表示されるので,意外に忘れがちである.さて,最近私はFAXを送る機会があったので,さっそく枚数と番号を記載していた.

中谷氏は,FAXについてもうひとつ説いている.FAXを受け取ったら,すぐに受け取ったと連絡をいれるのがよい.なぜなら相手に届いているかどうかの不安を残したままにするからだ.短い1本の電話をすることで,心にもやもやした思いを消せるのである.そのもやもやした思いを残している状態がより時間を無駄にさせるというのである.

私も大事なFAXだったので,届いたかどうか不安が残っていた.しかし先方からは音沙汰なし.不安を持ち続けるのがどれほど業務の妨げになるかわからないが,不安を持ち続けるのはよろしくない.私は逆に送ったけど届いているか電話をして確認をお願いした.これで,もやもや解消である.